盧生の夢 

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むかし、むかしのそのむかし・・・
盧生(ろせい)という名の者が、とある宿屋に泊まったそうな・・・

そこの宿屋で、呂翁(りょおう)という名の仙人と出会い
栄華が自分の思いのとおりになるという不思議な枕を借りたそうな・・・

まさか?・・・と、思いつつ
粟(あわ)の飯が炊けるまでの、短い時間、
その枕を使って、うたた寝をしたそうな・・・

すると・・・

名家の娘を妻として得、官吏の職務に就き、家は富み栄え
謀反の発起人という濡れ衣を着せられて、
左遷されるなどの時期もあったものの
晩年は、たくさんの子供や孫に囲まれ、栄華を極め、
一生を過ごす長い長い夢を見たそうな・・・

夢の終わりで、はっ!として、目が覚めて、辺りを見渡してみると
釜の中の粟飯も、まだ、全然、炊けてもいなかった・・・

これからの一生を まだ、粟の飯が炊き上がってもいない
わずかな時間で、見終えてしまった・・・

人の世の栄枯盛衰は儚いものなのかも・・・


夢だとわかって、目が覚めないから、
夢中というのでしょうか・・・

邯鄲の夢・・・